新作公演2024 Newest work

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櫻井郁也ダンスソロ

 

 心 臓 法 則  


SAKURAI IKUYA DANCE SOLO ”HEART LOW"  


2024. 7/13(土)~ 14(日)


東京・六本木 

ストライプハウスギャラリー 地下

13th and 14th July. 2024 at "STRIPED HOUSE GALLERY"  

Tokyo Roppongi






神々のない夜明け、


主題のない生存、


あらゆる判断を粉砕する計画のない動作、


未来の実存と太古の暗殺者への言葉なき言葉、


触ると狂う犬、落下するガス、


見えない十字架、


土砂降り、


花、、、



(notes by Sakurai Ikuya)



【作家メッセージ】



肉体の底から揺れ出るような、生成と衰弱のダンスをーーーーーーー



 新たな舞踊衝動が出た。 

 生を紡ぐ器官としての「心臓」がイメージの拠点となった。

「心臓は絶えず現在を産み出し続ける器官だ」と創作メモに書いたのは前作上演直後。コロナ禍による疲弊のなかで戦争が起こり人との関わり方もいつしか変わってゆくそのなか、命のリアリティをまさぐるような気持ちになり自身の知覚や内臓感覚にも変化をおぼえ以前と異なる体感に迷う、うち、ふと書き留めたこの一言が膨らみ散らばり、身の揺れ、を起こして本作にいたる。

 私の生を死者が見つめている、失われた時間が現在を見つめている、という思索から始まった前作が、僕なりの時間論がダンスに結びついたものとすれば、この新作は、存在論あるいは内界論に関わるものかもしれず「生成と衰弱をめぐるダンス」とも言える。

 時間を産み、時間を紡ぎ続けようとする「心臓」。そのエネルギーや熱をめぐるイマジネーションが私の脳を乱し裸にする。心臓は絶えず現在を、、、。そう、やはり、思う。心臓=生存核、そこでは、何かが始まり、衰弱してゆく。低いつぶやき。きざみ、ずれ、狂い、転倒してゆく、音楽法則。未出現の存在たちが、命の時間と偶然について、さまよう血液の数学について、エロスと存在と十字架について、秘められた対話を繰り広げ、生の興奮と死への畏れを沈黙の火に焚べ続けているに違いない。そんな妄想が、湧く。私は、生まれ、産み、衰え、病み、痛む。私は、弱さや脆さや危うさを抱き受け入れながら、存在し続けようとする。私は、「からだ」なるものの、その奥にある「力と光と波」との対話をさがす。

 かすかな動きが発する微熱、胸の深くの低い静かな振動、それらに触り、無音の響きを傾聴するようにして、新しいオドリを探してみたい。内的世界のデッサン、あるいは、理性や知性とは別の側にある内臓感覚によって、言葉以前の「内声」を掘り起こす作業、とでも言えば良いのだろうか。肉体の底から揺れ出るような、生成と衰弱のダンスを呼び覚ましてみたい。

 本作の制作中、大事な人が次々に逝かれた。イマ、なるものがまた重くなった。イマイキヲシテイル、ということも、、、。

 疫病から戦争そして天災そして、どこまでも霧が深まってゆくような世相ゆえ「命の力」を信じたい。あらためて「踊りは命に関係している」ということを強く思いつつ稽古を進める。本作を通じて、ダンスなるものとの新しい関係を、探している。 

 (2024年初夏 櫻井郁也)




photo=前回公演

 ダンサー・櫻井郁也による独舞最新作を上演します。

 コロナ自粛を経て活動再開3作目となる本作は、題名の『心臓法則』英題 "HEART LOW" (※心の最低値)という2つの造語に示唆されているように、生命活動の核となる器官「心臓」とをめぐるイマジネーションと心の問題を重ね起想された意欲作であり、近年の社会や生活の変動を体験しながら舞踊そのものについての再考察を進めている櫻井がこれまでと異なる身体感覚を伴って取り組み「命のリアリティ」について思いを馳せつつ極めて直感的に創作を進めている、新境地が期待される作品です。

 前作(写真上下)では、現代の根底にある歴史的な痛みと危機への思索が強く反映されたドラマチックなダンスが展開しました。対して、今回の新作は、コロナ禍によって出現した様々な抑圧とポストコロナの現在に生じている生活変化を実感しながら積み重ねられた思索や試行錯誤から呼び起こされた、より直感的で身体的な「ダンス衝動」の具体化であり、私たち自身の生命感覚を呼び覚ますようなダンス空間の実現を目指して、稽古が進んでおります。

 ラディカルな世界観、身体の無限の表情を細やかに抽出してゆく独特の手法、それらから紡ぎ出される深みのある作品世界と「オドリ」が生まれ出る瞬間/現場に、ぜひお立会いください。

(十字舎房・制作部) 


心臓法則⇄HEART LOW : 解題 →タイトルに対するコメントを紹介しています。


photo=前回公演

【出演者紹介】


 本作の出演者でありコレオグラファーである櫻井郁也は、舞踏のパイオニアの一人である笠井叡に師事ののち、コンテンポラリーダンス/舞踏のフィールドにおいて1997年から独立した公演活動を行なってきたダンサーで、田中泯を中心に開催されていた「ダンス白州」フェスティバルへの連続参加と並行して、組織的な作品制作から、個としての踊り=独舞作品の上演へと活動軸を移し、多数のソロや個的セッションを重ねつつ「個」からはじまるもの、「ひとつのからだ」から表出する世界の可能性を追求してきました。 

 本作を含む〈櫻井郁也ダンスソロ〉のシリーズ公演は、2001年9.11同時多発テロ事件に触れて上演された『非暴力と不服従のダンス』をスタートに20年以上の継続が成されているライフワークであり、観客とダンサーが接近する空間で展開される高密度のダンスパフォーマンスは、個としての観客が個としての肉体を見つめる場としての演出方針が貫かれ、ダンスの生々しい発生現場として毎回高い評価を得ながら、ポルトガル招聘公演(2006)、ルクセンブルク招聘公演(2012)、長崎原爆70年忌公演(2015)をはじめ、 海外公演や国内主要芸術祭などにもつながる活動基盤となってきました。

 また、2022年には、師匠であり舞踏のパイオニアの一人である笠井叡との久々の共同作業として「天使館ポスト舞踏公演(世田谷パブリックシアター)」に出演、各世代を代表するダンサーたちとの共演や対話をきっかけに、舞踊や身体についての再考察と新たな方法の模索を開始しました。コロナ禍による活動自粛を経て再開いたしました公演活動を通じて、より本質的な舞踊を希求し、踊りの灯をつなぐべく、本作に取り組んでいます。


▶︎くわしいプロフィールはコチラ



Sakurai Ikuya is a dancer/choreographer based in Tokyo who became a pupil of Kasai Akira. Until this date, he has created and performed more than 60 dance pieces. 2006: Invited from PORTUGAL. 2012: Invited from LUXEMBOURG. 2015: Invited from NAGASAKI for the Day of the Atomic Bombing. etc. ▶︎more 

【基本情報】

■公演名

櫻井郁也ダンスソロ『心臓法則』
SAKURAI IKUYA DANCE SOLO ”HEART LOW"    


■出演者、スタッフ

ダンス・光・音:櫻井郁也

美術・衣裳:櫻井恵美子

スタッフ:柴田花子、小林智美、神川美優、長澤朋華、櫻井碧巴 

企画制作:十字舎房

協力:ストライプハウスギャラリー


■日時 

2024年

7月13日 (土) 19:00開演

7月14日(日)15:00開演  

Saturday,13th July. 19:00 / Sunday, 14th July. 15:00  


*開場は各20分前。ご来場順のご着席となります。

*開演後は、演出効果上、すぐにご入場できない場合があります。

*上演時間は60〜70分前後の予定です。

*オンライン配信や動画公開の予定はございません。


■会場 Venue

ストライプハウスギャラリー 地下

〒106-0032東京都港区六本木5-10-33 Tel:03-3405-8108STRIPED HOUSE GALLERY B-floor

5-10-33-3F,Roppongi,Minato-ku,Tokyo

■交通 Access

□地下鉄「六本木」駅3番出口より徒歩4分(六本木交差点アマンドわき芋洗坂下る。欅坂手前、六本木中学校向かい側)4 minites walk on Imo arai zaka from Roppongi station exit no.3 (Subway, Hibiya Line or Oh-edo Line). 

map


■料金 Fee 

・予約(Rsv) ¥ 4,000(当日払い) 

・当日(Door) ¥ 4,500(残席分のみ先着順)  

・学割(Student)¥ 2,500(要予約・学生証提示/大・中高・専)

※お支払いは現金のみとなります。(Cash only)

※演出上、各回20席程度を目安にしております。なるべく「予約」をご利用ください。

▶︎▶︎ご予約は、下の「チケット情報」ボタンより、お進みください。

■ご来場時のお願い

・クロークサービスは出来ませんので、お手荷物は少なくお願いいたします。

・体調不良時や身近に体調不良の方がいらっしゃる場合はご来場をお控えください。

・その他、ご来場時のご留意事項がある場合は、当webサイト「チケット情報」欄に掲示いたしますので、ご確認の上ご来場ください。

■お問合せ  contact  

juujishabou★gmail.com. (★を@に)

櫻井郁也の最新状況のほか、本作の制作プロセスをblogで追うことができます。当webサイトに一部掲載されているテキスト類(イメージ文、解題など)のより詳しい引用や、それらの変化、また、稽古から新たに発語されてゆく言葉など、現在進行形でご紹介。下記ボタンをクリックしてください。

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